2009年8月31日月曜日

アキカラマツの花


アキカラマツ(秋唐松)の花、家の周りの明るい土手で咲いています。 名前だけを聞くと、ほんとに“秋”を連想してしまいます。草丈の高くなったものもありますが、葉のやさしさと、風に揺れる花は何とも風情があって、ちょっと寂しさも漂います。
花はたくさんの雄しべが集まり、先端の淡黄色の葯が目立ちます。
これも玄関の花入れ籠に、他の秋草と一緒に入れて楽しみました。


峠の朝。ゆっくりと太陽がのぼって薄陽がさしてきても、稲穂はまだ黄金の波が光るほどに色づいてはいません。もう秋風が立っていますが、今日はまだ8月のうちです。お天気は相変わらずで、日中も時折小雨が走り抜けて行きました。今夜も気温が下降線を辿っています。 (写真は8月29日の朝)

2009年8月30日日曜日

ツリフネソウの花


鮮やかな濃い桃色の花がぶらさがっていました。花弁のように見えますが、下の袋状で後方先端がクルリと巻いているのは萼片だそうです(私には区別が付きません)。
この花の形が釣舟(吊り下げて使う花活け)に似ているから、又は帆かけ舟を吊り下げたように見えるから、というのが、ツリフネソウ(釣舟草) と呼ばれる名前の由来だそうです。水辺や湿地帯に群生しています。今日は田圃の水口で写真を撮って来ました。                                                                今日も一日中はっきりしないお天気。雨こそ落ちてはこなかったのですが、肌に当たる風はすっかり秋風で、夕方にならないうちに外気温が20℃を割ってしまいました。これでは3度目を蒔いたインゲン(現在背丈20㎝位まで生育していますが)に実が付くかどうか、もう少し日照が欲しいところです。勿論田圃の稲の為にも。

2009年8月28日金曜日

アカバナの花


この花の名前 アカバナ は、秋になると葉や茎が赤く色づいてくることから付けられたそうです。左の写真ではちょっと分かりにくいのですが、根元の方が少し色づきかけていました。

湿地帯に生える草花で、我が家の周りでは田圃の用水路の中、何時も水が流れているところで咲いています。以前、溝掃除の時に抜かれた株を家に持ち帰って、裏庭に植えた事があります。何年かは咲きましたが、今では姿を消してしまいました。
1㎝に満たない小さな花ですが子房は長く、蒴果は5~6㎝の細長い棒状になっています。
6/6のユウゲショウと同じアカバナ科の花です。こちらの方が野趣があって力強い感じがします。

何日間か続いたお天気は、又雨模様に逆戻りしてしまいました。昨日は、雨になる前にと慌てての畑仕事で、大根と蕪の種を蒔き、刈って貰った畑の岸の草は畝の間に入れてしまいました。まだ草取りの終わらない畑が待っていますが、ピーマンもしし唐も草の中で元気なので、マアいいか、と後回しです。

2009年8月25日火曜日

ミズタマソウ(水玉草)の花



この花 ミズタマソウ を知ったのは田舎暮らしに戻った年でした。朝の涼しいうちにと畑仕事に出て、ついでに山裾を歩いていて、生い茂った草の下、ちょっと湿った場所で「緑の水玉」を見付けたのです。朝露を含んで本当にまん丸の水玉がぶら下がっていました。
子供の頃にも有ったのでしょうが、山野草に興味を持ったのは田舎を離れての後のことです。
そして今年もまたこの花に会えました。白い花が咲いている時から、その下に丸い実が付いています。球形の実には毛が密生し、これに露を含んで水玉のようになることから付いた名前だそうです。
今日は昼間の撮影だったので、2枚目の写真はいたずら半分、水の中に浸けてから写してみました。朝はこんな感じです。                                                
   
今日も爽やかな一日でした。たださえぎる物の無い陽射しには容赦がなくて、完全な日除け対策をしての畑仕事でした。草取りはまだ終わりませんが、大根・蕪をまくところと白菜を植え付ける予定の場所だけは、兄が鋤いて畝も作ってくれました。
夜になった途端、気温が下がり始めています。母は昨夜から合着の寝巻ですが「今夜もサムイなあー。」と言いながらベッドに入りました。季節の変わり目、特にこんな風に温度差の激しい時には風邪を引き易いので用心してあげなくては。

2009年8月24日月曜日

ツルボの花

田や畑の土手の草の中で花を付けています。何度も草刈をする電柵の下では蕾を付けた茎が遅れて伸びていました。「突然“秋だぞ”と声をかけて踊り出た裸のこびとのようで・・・」と、またまた茶花図鑑の引用ですが、このツルボの花が咲くと本当に秋だと思ってしまいます。私は蕾の形が好きですが、この蕾、草中では目立たず、花が咲いてから「ああここに・・」と気付かされるのが常です。花の色はもっとピンクが勝っているのですが淡く写ってしまいました。別名・参内傘というそうです。

峠の上も今日は爽やかなお天気でした。お昼過ぎと言ってもちょっと遅目の時間、峠の向こうからの帰り道、頂上から我が家の方に向かっての写真です。空気が澄んでまさに秋空。
朝の気温が15~16℃まで下がって来ると何だか肌寒くて、寝起きには長袖が欲しくなりました。どうやら夏を体感しない内に、一気に秋が来てしまったようです。

2009年8月22日土曜日

ニゲラの花:黒種草と呼ばれる訳

以前このブログでご紹介したニゲラの花です。2か月余りを掛けてやっと種が出来ました。花からは想像も出来ない変わり様ですが、別名黒種草と呼ばれる訳はこの種に有ります。熟れた実の中に小さな黒い種が入っています。今日、この種を採集しました。本当は種をまくよりもこぼれ種での方が確実に生えてくれるのですが、来年は今と違う場所で咲かせたいのです。移植する事は難しいので直接種まきで挑戦です。

昼間の暑さとは反比例で、朝晩の涼しさはもう秋の様です。夏野菜もやっと勢いが出掛けたところなのですが。
昨日完熟トマトをたくさん頂きました。我が家では今年のトマトは不作だったので有難かったです。生食にするには余り有る量でしたので、昨夜は豚肉に湯葉豆腐を足してトマト炒めに。思いのほか豚肉が柔らかく仕上がったのには驚きでした。今日の献立は、トマトのカレー。冷蔵庫に有った牛スジ肉と定番の玉ねぎ・ジャガイモの具材、ここに皮むきトマトをたっぷり加えて煮込みました。爽やかな酸味のあるカレーで好評。思いがけず夏野菜の贅沢をさせて頂きました。
明日は茄子の辛子漬けを作る予定です。

2009年8月21日金曜日

キンミズヒキの花


山裾や野原、道端のどこにでも咲いています。左の写真は我が家の裏庭で大きな株になったものです。紅白の花の付くミズヒキ(タデ科)に対して、黄色の花色からキンミズヒキ(金水引)(バラ科)と名前がついたようです。
玄関にこの花だけを活けてみました。8月の花なのに何だか秋を感じてしまって・・。気温のせいでしょうか。

ここのところちょこっと落ち込んでいました。そんな元気が出ないでいた先日、S.Tご夫妻がひょっこり立ち寄って下さいました。お土産の豆鯵は勿論ですが、このご夫妻に会うと何だか元気になるから不思議です。お二人ともいつも溌剌として明るく、気が付くと一緒に笑ってる、そんな感じです。で、元気と一緒に頂いたお土産は、その日の内に“南蛮漬け”にして、我が家の食卓にのりました。

2009年8月19日水曜日

フシグロセンノウの花

一年ぶりに点いたお隣(と言っても川の向こう側)の電気が、また消えてしまいました。夜の明かりは我が家だけ、という寂しさ。お盆が過ぎると峠越えの県外ナンバー車の往来も減り、元の静かな峠の日常です。
盆節季の気忙しさからもやっと抜けてみれば、またまた草がお待ちかねです。今日はやっと白菜の種を蒔きました。いい苗が出来るとありがたいのですが・・。

峠を越えて最初の集落までおりたところで、国道53号線に抜ける別の峠道を上ります。いつもの年なら林の下や道端の草叢の中で、この朱赤の花色は目立っていました。先日この峠を走りましたが、草刈が終わったばかりの時期にぶつかったようで、やっと2か所で見付けただけでした。
節が黒紫色であることから付いた名前、フシグロセンノウ(節黒仙翁)の花です。

2009年8月12日水曜日

ミゾホオズキの花


ミゾホオズキ(溝酸漿)の花です。背丈も低く花は1㎝程の大きさ。名前の由来は、この花が落ちた後に残る萼片がホオズキ(酸漿)に似ていることと、何時も水気のある場所で群生していることからきているようです。
山裾の道を歩いていて谷からの水が浸みだしているところ、又は田圃の用水路の縁、裏の水場等で、この小さな黄色の花に出会います。

 
今回の台風では美作市内のみならず、隣の兵庫県佐用町にも大変な被害が出ています。テレビのニュース映像でその実態を知り、自然災害の恐ろしさを改めて痛感させられました。ここ峠の上では被害もなく済みましたが、谷という谷から流れ出る水は、小さな川を大きな濁流に変えていました。
昭和38年の洪水の時、祖母の家で床下浸水に遭った経験が有りますが、一気に流れ込んできた水の勢いと、その後始末の大変だったことを思い出しています。

2009年8月10日月曜日

タケ二グサの花


写真に撮ろうと思っているうちに、周りでは花が終わりかけてしまいました。残念!と思っていたら、遅くに草刈をした畔の下で何本かが花を付けました。タケ二グサ(竹似草、或いは竹煮草)です。背丈は1.5~2m程、大きな葉は裏が白っぽくて、遠くからでもその存在を知る事が出来ます。花を傍でじっくり見たのは初めてでした。2枚の萼片が割れて落ちた後に花が開いています。茎を切るとオレンジ色の乳汁が出てきますが、これは有毒のようです。

台風8・9号に依る被害は、美作市にも大きな爪痕を残しました。竜巻に続く災害ですが、被災された地区の皆さんは暑い中での復旧作業で大変なこととお察しします。どうぞお体には十分お気をつけ下さいますように。

2009年8月9日日曜日

ヤマジノホトトギスの花

山野の中でもやや湿った場所で、あちこちに咲いています。色んな種類がありますが、この辺りでよく見掛ける「ヤマジノホトトギス」(漢字では「山路の杜鵑草」)の花です。この時期、野の花がちょっと少なくて寂しいのですが、山裾を歩いていてこの花に出会うと、つい見惚れてしまいます。1本か2本が飛び飛びに立っていて、探して歩くのも又楽しいです。群れて咲く様子はまだ見たことがありません。

昨日は久し振りの良い天気。ああ、夏がやっと来た!と喜んだのも束の間、今日は朝から本降りの雨です。今も降り続いていて、裏の川の水量も時間が経つ程に増えています。
この地域にも大雨・洪水警報が出ました。何処にも被害が出ませんように、と願うばかりです。

2009年8月7日金曜日

ミゾカクシの花

暦の上ではもう「立秋」を迎えました。残暑お見舞い申し上げます
峠では、梅雨が明けてからも太陽は一向に照りません。まさか夏が来ぬまま秋になってしまうことは無いでしょうけれど・・。
今日は七日盆でもありました。大伯父のお墓がある共同墓地に掃除に行きましたが、どなたにも会いませんでした。 枯れた花や草を燃やす煙もたなびかず、人の声も無い静かなままの墓地でした。


田圃の畔で咲いているミゾカクシ(別名:アゼムシロ)の花です。名前の通り畔を隠さんばかりに、また莚を広げたように、群生しています。1.5~2㎝程の小さな花です。

2009年8月5日水曜日

蒲の穂


畑の傍、水路近くの湿った所にある『蒲の穂』(ヒメガマ)です。これが花穂ですか?と問いたくなりますが、茶色の部分が雌花穂、その上が雄花穂なのです。秋の終わり、この穂の中から白い毛を付けた種が風に乗って飛んで行きます。
別名を御簾草とも呼ばれるそうですから、昔は御簾の材料に使われたのでしょうか?わかりません。
近所のおじさんが葉の部分を使って籠を編んでおられましたが、編み目も綺麗で丈夫そう、その上軽いものでした。
蒲の穂と言えば、日本神話『因幡の白兎』をついつい連想してしまいます。

昨日で梅雨が明けたようです。でも峠の上はまだ明けたふうもなく、午後ちょっとの間だけ太陽が覗きましたが、夕刻からまた雨です。この雨もホント不思議なのですが、この辺りだけ、ということが多いです。

2009年8月1日土曜日

ネジバナ(捩花)の花

ラン科の植物です。別名モジズリ(捩摺)。草地や芝の中、道端にも生えていましたが、今では探して歩かねばなりません。と思っていたら庭先の雑草の中に1本だけ、楚々と咲いていました。花のアップはどうも巧くいかなくて、全体像の写真になってしまいました。螺旋状に咲く花の不思議さは、私には未だに不思議のままです。

8月に入りました。またもや雨です。『土用半ばに秋風が吹く』と云うそうですが、峠では先日秋風が吹きました。早く暑さが戻らないと、今年の米は期待が持てません。例年なら既に穂孕みしている筈の品種も遅れているようです。それにしても異変が起きているのは、自然界だけでしょうか・・。