2009年6月30日火曜日

ヤブレガサの花

                                      2009.06.30

ヤブレガサの株が纏まってあるのを見付けたのは他所の人でした。その場所がたまたま実家の土地だったので、株を分けて欲しいと言ってこられて初めて知りました。しかも目と鼻の先の山の斜面。毎年草刈りをする(私ではありません)ところですが、シダや笹や背の高い草に覆われてしまう場所です。  2009.06.03             
     
                                 
株が充実してこないと花茎は立たない、そうです。
蕾の付いた株の下には若い株が幾つかありました。充実するのにどれくらい掛かるのかは解りませんが、来年はもっと花数が増えているかも知れません。                                                                       
             
2009.06.21

                        
花が開くのを期待してこれまでに何度か足を運びました。そして今日、雨の上がっている間に再度行ってみましたが、残念なことに花はまだ開ききっていませんでした。

2009年6月29日月曜日

ユキノシタの花・岡山空襲の話

池の傍のユキノシタの花です。湿った場所が好きで、ランナーの先に根を下ろしては増えていきます。
今日のように雨の日は、白い花が一段と冴えて優雅です。

朝から降りだした雨が午後3時過ぎから激しくなり、裏の川も一気に水量が増えました。不在の兄の代わりに田圃の水口を見て回りましたが、普段余り水の無い谷からも水路に流れ込んで溢れんばかり。夕方2度目を回りに行ったら、誰かが堰を抜いて下さったようで水は川に抜けていました。
少しは雨が欲しいと思っていましたが、こう一度に降られると夏野菜も面喰らっているかも知れません。昨日慌てて玉葱を収穫しておいて、こちらはラッキーでした。

1945.06.29 岡山に空襲のあった日です。当時岡山に住んでいた私の家族(と言っても私はまだ生を受けていませんで)も、この空襲に遭っています。
母が「あの日も雨が降ったなぁ~」と、記憶を辿りながら当日の話をポツリポツリと話してくれました。
防空壕には入れなくて土橋の下に避難したこと、家は焼けてしまった事、長兄と姉2人を連れて父の赴任先に疎開した事、岡山駅では列車に乗れず原駅まで歩いた事、お友達が兄の鉄兜の中に(容れもの等何も持っていなかった)おにぎりを詰めて持たせてくれた事等々、細切れのようにですが思い出す場面をそれでも繋ぐように。
戦後生まれの私です。母が元気なうちに、私の知らなかったいろんな話をもっともっと聞いておいて、次の世代に伝えて行く事が大事、と思った一日でもありました。

2009年6月28日日曜日

到来物のベラと蔓バラの花

「 ちょっと笊でも貸して。」と訪ねてきて下さったのは、近くの別荘のご夫妻でした。淡路島へ釣りに行ってきたので魚をどうぞ、と差し出されたのは、今まで食べたことの無い魚でした。写真ではそうでも無いのですが、実物はまるで熱帯魚のような鮮やかな色!ベラ だそうです。
素焼か煮付けにしてみて下さい、といわれて挑戦することに。
ぬめりを取るために先ずは塩洗い、鱗を取って内臓を出して、思案した後で煮付けにしてみました(鮮やかな色は消えました)。
白身で上品な味、母にも大好評で、小さめ2つをのせたお皿の上を、久し振りに空にしてくれました。
明日は、残った分を煮汁から上げてちょっと炙って食べてみます。

父が植えていた母屋の蔓バラです。この一株だけが現在も残っています。

2009年6月27日土曜日

ドクダミの花


ちょっと湿った場所に群生しているドクダミです。白い花が風にそよぐ様は、あの臭気とは関係なく見事です。繁殖力は旺盛で、草取りの時に根こそぎ抜いた様でも、次の年にはまたちゃんと芽吹いて花を付けます。「十薬」とも呼ばれるほどの薬草で、近くにはこれを干して「ドクダミ茶」を作っている方も居ます。独特の臭気は乾燥すると消えてしまいます。




こちらは五色葉。

園芸店で買って来ました。




お母様の介護経験のあるHさんから、心配してお電話を頂きました。お母様の当時のご様子や介護のお話等を伺いながら、私もへこたれては居られないぞ、と何だか元気が出てきました。ありがとう。
母はやっとベッドから離れました。一昨日病院で診察を受け、持病の検査もして貰った後で点滴(ブドウ糖)をして帰りました。何よりの薬は、先生の笑顔と会話のようです。
食事(今は食べたいと思うものなら何でも良しとして)の量も少しづつ増えて、体力もこれまた少しづつ回復してきています。先ずはいつもの生活に戻れることを目指して。

2009年6月24日水曜日

ブラックベリーの花

毎年雪の重さで根元から裂けてしまう事が多いので、なかなか大きな枝になりません。地上1m足らずのところで、それでも僅かばかりの花を付けました。清楚で好きな花です。ブラックベリーと呼ばれる種類は幾つかあるそうですが、どれがどうなのかよく判りません。

今日も起きられなかった母を心配して、姉が様子を見に来てくれました。お陰で私は安心して予定通り午後から出かけたものの、出先で忘れ物などして迷惑を掛けてしまう羽目に。非日常の状態が続くと、どこか落ち着かなくていけません。今からこんな風では駄目だと、自分に気合を入れなおしています。
何といっても、母が元気でいてくれないと。

2009年6月23日火曜日

ブルーデージーの花

花がらをこまめに摘んでやると次々と花を咲かせてくれます。鉢では根詰まりを起こすので、 今年初めて露地に下ろしました。さて無事に冬を越してくれるかどうか、ブルーデージーの花です。

母は今日のお昼前、やっとベッドから離れました。4日ぶりです。「どうも具合が悪い」と言って寝込む時間が、少しずつ長くなっていくような気がします。今週は私の予定も一杯いっぱいなのですが、明後日は長年お世話になっている主治医(母はこの先生が大のお気に入りです)のところに、定期健診を兼ねて診察に行く予定です。この先生には父もお世話になり、私達の良き理解者です。

膝の悪い母は、「膝が痛いのも長い間頑張って生きてきた勲章だよ。今より悪くならないように現状維持で行こうね。」と励まされて、返事はいつも、「はい、わかりました。先生もお元気で。」です。「はい、ありがとう。」と先生は苦笑い。

明後日も又、いつもと同じ元気な会話が出来るといいのですが・・。

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2009年6月21日日曜日

母と笹ユリの花

ここのところの暑さには参りました。峠でも蒸し暑さが加わり、外仕事も汗まみれです。それでも夜の10時を過ぎる頃には、ストンと涼しさが戻ってきてくれるのは高地のお陰でしょう。
高齢の母にはこの急な暑さがこたえたのでしょうか、昨日から食欲も落ちて終日ベッドの中でした。先週末、2日続けて午後からの用事があって私達が家を空けたのも、母にはストレスになったようです。

母屋の裏山に、何年振りかで笹ユリが2本咲きました。
1本は残しておいて、色の濃い方を切ってきて母の鼻先に持っていくと、「ありゃ~、何処へ咲いっとったん?」と、濃い香りに誘われたように笑顔を向けてくれました。
「昔はようけい有ったのになぁ~、・・・、・・・。」


たまには母の昔話にも付き合ってあげなくては。夕食にはお饂飩を食べてくれて先ずは一安心です。

2009年6月20日土曜日

ニゲラの花

ニゲラの花です。種の色から別名:黒種草とも呼ばれます。こぼれ種で増えるのですが、何故だか今年は5~6本しか生えませんでした。それも小さな草丈にしかなっていません。大事にしている私の傍で「ニンジンの芽か?」と興味の無さそうだった人も、花が咲けば納得のようです。


16日の夕刻、夕日で淡いピンク色に染まった竜巻様の雲をカメラにおさめました。見慣れぬ形と色が綺麗でしたが、この時その雲の下で雹が降っていることなど、思いもしませんでした。何時もと違う何かがあれば、それは何処かで何かが起きている、ということなのでしょうか。自然の怖さを改めて実感しています。

2009年6月17日水曜日

クリスマスローズの種

クリスマスローズの実が大きく膨らんだ時、今年こそ種を採ろうと思いました。いつだったか姉が、「種が落ちる前に袋を掛けておくといいよ」と教えてくれていたのを思い出して、実践してみました。
 2009/05/27撮影 大きく膨らんで、                           
2009/06/13撮影 実が弾けそうに。
  
    2009/06/13撮影              2009/06 /17 撮影

実が弾けそうになった日、蜜柑を買った時の網袋を掛けておきました。お陰でこぼれることもなく、種は袋の中に落ちてくれました。写真の種は3花分の量です。

株分けで増やすのが一般的のようですが、晩秋に種まきをすると冬の間に発芽すると聞きました。 巧くいけば苗がたくさん出来るのですが・・・。
それには種の置き場所と、蒔くのを忘れないようにしなくては。

2009年6月16日火曜日

夕景2題とウツボグサの花

午後、野菜苗に葉面灌水をしただけ程の夕立ちが来ました。それでも蒸し暑かった午前中の空気は、雨の後ではうそのように涼しくなり、私も夕方からちょっと散歩に出てみました。目的の「やぶれがさ」の花は蕾がまだ固くて、今日の撮影は見送りに。花が開くまでには後数日?掛かるでしょうか。帰り道、夕日を背に受けたウツボ草(夏枯草)を撮ってきました。


帰宅後ふと見上げた空の雲の形と色が面白くて、こちらもカメラに収めました。

2009年6月12日金曜日

カノコソウの花とその役目

11日付け山陽新聞のコラム欄「色鉛筆」の記事。            =「絶滅危惧Ⅰ類」指定のチョウ・ウスイロヒョウモンモドキは1980年代以降減り続け、現在県内での生息地は3ヵ所のみに。・・・この幼虫の食草のカノコソウの生育を妨げるススキを刈り取るなど保護活動を続け、生息地は拡大傾向という。=                         という内容でした。

このカノコソウの花(写真は6/3に撮影したものです))が近くに咲いています。もしかして記事のチョウが飛んでいるかも?そんな期待を持ってしまいました。この記事を読むまでは、カノコソウにこんな役目がある事など全く知らなかったものですから。

万が一、チョウを見掛けたら絶対カメラに収めたいです。

2009年6月11日木曜日

畑仕事・野茨の花

兄が休耕にした田圃を畑にすることにして借りました。荒起こしだけはして貰って、後は私の仕事です。これ以上畑が増えてどうするの、と言う人が傍に居ますが、荒らしてしまうのは勿体ないので、取り敢えずは我が家の畑と同じものを少し植えてみました。勿論ここも電柵の中に入っています。
初めて畑にする時の堆肥の量とか、草の生え具合とか、解らないことばかりです。まあ楽しみながら少しづつ耕して、行く行くはハーブ畑にしたいな、と思っていますが。

ここに帰って家を建てた時、敷地の入り口があんまり寂しかったので、小さな株を一株、山から頂戴して来ました。その野イバラの花が満開です。秋の赤い実が又可愛くて、雪が積もる頃になっても、鳥達に啄ばまれない限り枝に残ったままです。野生バラの代表だそうです。

2009年6月10日水曜日

エゴノキの花


この辺りでは別名の「チシャノキ」と呼んでいますが、エゴノキの花が満開を過ぎました。川岸にある木は手入れを一切していないので、まるで覆いかぶさるように繁っています。花はこの前からの雨に打たれて川面に落ち、淀みに漂っています。

秋、実が熟れると中の種を取り出して、お手玉に入れていました。いい音がしていたと覚えています。

昨日平年よりも遅れて梅雨に入りました。今日も一日中雨、梅雨寒の気温でした。

2009年6月9日火曜日

郭公とモリアオガエル

ここ三日ばかり田圃の水の管理を任されていて、今朝も朝食前に軽トラで田圃回りをしてきました。何箇所かにあるので散歩にはいいのですが、朝の忙しい時は軽トラで回る方が楽です。田圃に水が行き渡る時間を考えながら、引き込む水の量を調整していきます。兄の後ろをくっついて歩いて、教えて貰った作業です。水口は勿論電柵の中、開けた入口の線を掛け戻すのを忘れないようにして。

畦道を歩きながら、今年初めての郭公の鳴き声を聞きました。川向うの山からの様です。「カッコゥー、カッコゥー、♪♪~」雄の鳴き声です。こんなに涼しくても、間違いなく初夏を迎えていたようです。


涼しいと云えば、今年はモリアオガエルの産卵も遅れ気味、と先日の山陽新聞でも報じられていましたが、此処でもそうです。田圃の周りでは高畔の草の中に、白い塊が並びました。(写真は6/6に撮ったもの)

2009年6月8日月曜日

ウワバミソウの花

山菜の一つ、ウワバミソウです。
私たちは「ミズブキ」と呼んでいますが、5月~6月頃茎の部分を食べます。 油いため・お浸し・煮物・・など何に使っても、癖が無くて美味しいです。生のままたたきつぶしたものに味噌を混ぜて作る「ミズタタキ」という料理法もあるそうですが、これはまだ作ったことは有りません。

                  ウワバミソウの花
ウワバミの出そうな湿った場所に生えることから付いた名前のようですが、水気の有る所に生えるので「ミズブキ」と呼ぶ方が、食するのにはふさわしいような気もします。 この時期になると、父が「ほれ、ミズブキを採ってきたぞ」と、夕ご飯の分だけを流しに持って帰ってくれたのを思い出します。山菜として食べるのを教えてくれたのは父だったのでしょう。

今日はNさんご夫妻が、峠の我が家にお立ち寄り下さいました。この「ミズブキ」も一緒でしたが、もう召し上がられたのでしょうか。素敵な奥様、料理もお上手と聞いています、美味しい自然の恵みが食卓に加わった事と思います。

久し振りの晴れだったので、畑仕事を少し。昨日義兄が持って来てくれたオクラ苗の定植と、一度植えたのに根切り虫に食べられたトマト苗の補植、後は豌豆のなかの草取り。仕事は飽きることなく続きます。

2009年6月6日土曜日

夕化粧の花

「どんどん増えるわよ。」と言われて一株を貰ってきたユウゲショウ(夕化粧)の花です。本当にこぼれ種であちこちに増えました。庭の草取りの時も、花が可愛いのでついつい残してしまいます。か細い花ですが、茶花にも使われるようです。

お天気がこんなでも、畑にも庭にも草が伸びています。右手首はまだ完治していませんが、雨が上がっている間に少しでも、とついつい草取りに出てしまいます。
峠は、夜に入って又雨になりました。



2009年6月5日金曜日

アサツキの花


とんがり帽子のような膜が破れて、アサツキの花が開きました。
 
 お天気がはっきりしなくて、今日も朝から雨です。暑さが戻らないと畑の野菜も育ちません。
それでも朝食のサラダには、畑から採ってきたサニーレタスとアスパラガス、それにやっと収穫出来るようになったスナックエンドウが加わるようになりました。
このまま梅雨にでも入ったら、今年の夏野菜はどうなることやら・・。自家製のトマトが食べられるのはまだ先になりそうです。

2009年6月1日月曜日

サイハイラン(采配蘭)の花

ずっと見過ごしていたのでしょうか、カンボクの花を撮りに行って、その木の根元近くで初めて2株の花を見つけました。サイハイランの花です。赤の勝ったピンク色で、片側だけに付いた花は全開することはなく下向きに咲いています。長楕円形の葉が1枚だけ、根元から伸びていました。

初めて出会う植物や、今まで気がつかないできた多くの花々達、それらを知ることの楽しさを味わえるのは、田舎暮らしのお陰でしょうか。デジカメ撮影は一向に上達しませんが、このブログを読んで下さる皆さんに画像でお伝えできるといいのですが。


田植えの後作業, 植え継を少し残しましたが、やっと終わりにしました。
 次に田植え靴を履くのは、田の草取りの時です。


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