2010年5月31日月曜日

コナスビの花

晴れてはいても吹く風はまだ冷たくて・・、そんな5月の終わりでした。裏を流れる川は、先日来の増水で川床を洗われ、すっかり綺麗になっています。田圃に映る青空も稲苗のまだ小さい今の内だけです。                                     
                      写真は5月29日の朝

下2枚も 同じ日の画像です。
田圃の畦で、コナスビ(小茄子) の花。黄色の1㎝にも満たない小さな花。実の形が茄子に似ているのが名前の由来だそうですが、私はその実を見過ごしたままでいます。
花期は長くて、夏が終わってもまだ咲いています。

2010年5月29日土曜日

ジャケツイバラ

道路脇の藪の中に咲く黄色の花が、何時も車で走りながら気になっていました。一昨日の午後、やっとカメラに収めてきました。
ジャケツイバラ という木でした。

花は葉よりも上の方で咲いていますから、遠くからでもその存在が分かります。

藤の花を上に向けた様な花序ですが、
黄色の花は全て下を向いて咲いていました。


ジャケツイバラは、蛇結茨 と書くそうです。
漢字の通りで、枝に有る大きな棘を利用して他の木に結び付けたように絡まりながら伸びています。
写真手前に大きく張り出した枝は去年のものの様ですが、棘はまだしっかりと残っていました。




秋には大きな褐色の莢がぶら下がっていました。まだ残っていて、 固いままのものや、綺麗に弾けて中の実が良く見える莢もありました。

2010年5月27日木曜日

ヤブデマリの花

夕方6時の外気温8℃、どういう事なのでしょうか、5月も終わるというのに。今日も冷たい雨で、寒い一日となり、ストーブには朝からずっと火が入ったままです。
こんなでは稲も夏野菜も育ちそうにありません。不安なことです。

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一昨日の午後、田圃からの帰り途にO谷の入り口まで入ってみました。沢の音は何時もより大きく、少し奥には沢を覆うようにヤブデマリの白い花が咲いています。





その多くは山野の山沿いや川沿いに自生している木です。白い5枚の花弁(1枚はとっても小さい)を持つ装飾花が、小さな両性花を囲むように開いています。
レンプクソウ科。秋に赤い実を付けます。

2010年5月25日火曜日

ツメクサ(詰草)の花 3種

「江戸時代、ガラスなどを運ぶ際にクッション材として箱に詰めたことからこの名がついた。」手許に有る図鑑にはこの詰草の名前の由来としてこんな風に書いてあります。
なるほど、刈り取ったこの草、乾燥していなくてもふわふわとして気持ち良いんです。納得します。

シロツメクサ

ムラサキツメクサ
シロツメクサと違って花のすぐ下に一対の葉が付いています。
花もシロツメクサより大きいです。
    
コメツブツメクサ
この花は上の2種類に比べたら花や葉が小さい事から付いた名前の様です。
この小さな花をアップに撮ろうと何枚も挑戦しましたが、どうも巧くいきませんでした。
花姿ははっきりしませんが、ちゃんと蝶形花が集まって付いています。
白詰草と米粒詰草は、庭の芝生の中で憎いほど元気です。
何れもマメ科の植物
  
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午後、電柵を張っていない田圃のネット張りに出ていて俄か雨に有ったりして。5月も後僅かなのに夜になると何だか肌寒くて、今夜もストーブに火を点けてしまいました。
     

2010年5月23日日曜日

小さな生き物

田植え後の作業も昨日で一段落しましたので、今日の雨はホントの休養日となりました。でも一日中本降りの雨で、畑には畝と畝の間に水が溜まっています。晴れるのを待って夏野菜の植え付けをしなくては、と思っていますが、暫くは無理でしょうか。


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昨日の朝、田圃に行く前に叢で見付けました。見失わないようにしながらカメラを向けましたが、ちょっとの隙にあちこちに逃げられてしまいます。やっとの事で撮れたのが薔薇のアーチの支柱の上でした。
モリアオガエルかと思いましたが違ったようで、シュレーゲルアオガエルの様です。 このカエルについては下線部をクリックして見て下さい。
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苗箱の下から出てきた生き物2種。


こちらはイモリ(アカハライモリ)です。最近あまり見掛けなくなりましたが、まだ居るんですね。好きではありません。


沢ガニです。足が一本足りないように見えますが・・・。
食べられるそうですが食べた事は有りません。ただ、漆にかぶれると、父がこの沢ガニをとって来て叩き潰し、その汁を患部に塗ってくれていた記憶が有ります。どんな成分が有るのか調べた事も聞いてみた事も有りませんが、子供の頃のことです。

2010年5月21日金曜日

ヒロハコンロンソウとスズランの花


田圃で汚れた足を洗いに川に下りると、先日の雨で水嵩が増えた分流れも速く、下手をすると田植え靴のゴムバンドを流してしまいそう。
そんな川岸に白い花の群れて揺れる様が何とも可愛いくて、ついつい川の中に入ってしまいました。
ヒロハコンロンソウ(広葉崑崙草)の花です。アブラナ科の多年草。
頂上付近に咲く四弁花の白色を中国・崑崙山に降った雪の様だから、というのがこの名前の由来とか。
  

こちらはスズラン」の花。花の中を撮りたくて色々チャレンジして見ました。
背丈が低いので、どうしても地面に寝転ばなけれなりません。それもちょっと嫌でカメラだけを花の真下に持って行ってみました。案の定、写真(最後の写真)はピンボケでした。






2010年5月19日水曜日

クサソテツとシャガの花

昨夕からの雨は今日も一日中降り続きました。私には田仕事の合間の休養になって、恵みの雨、といったところです。畑仕事は遅れていますが、何とか取り戻せるでしょう。

雨をたっぷり吸ったクサソテツ(草蘇鉄)です。一週間程前には若芽の「コゴミ」がたくさん採れたのに、あっという間に開いてしまいました。背丈はこれからまだまだ伸びて繁ります。
母の話ですと、牛餌用の刈草の中にこのシダが有っても、牛は食べずに残していたそうです。理由は良く分かりません。

此方は林の下地や谷間で良く見掛けるシャガの花(和名:奢我、射干)母屋の杉垣の下で咲いています。アヤメ科の植物で、私は雨に良く合う花だと思っているのですが、写真は雨の降る前の撮り置きでした。
花は朝開いて夕刻には萎んでしまいます。実が出来ない種属なので根茎を延ばして増えて行きます。 我が家のこの花は、何方から株分けをして貰って来たんでしょうか、もう古い株ですが。
   

2010年5月16日日曜日

ムラサキサギゴケの花


今日は快晴。田圃の水も生温くて、昨日までの寒さはどこへやら、といった一日でした。田植えが終わっても仕事はまだ残っていて、少しづつですが後植え作業の為に田圃へ。今週は教室と重なってちょっと忙しい日々が続きました。
写真は、今朝はまだ露が落ちない内の「ムラサキサギゴケ(紫鷺苔)」の花。田圃へ出掛ける前に撮りました。ゴマノハグサ科の植物で、名前は花の形が鷺に似ている事によるらしいです。
横に這ってどんどん広がって行きます。雑草の中に薄紫色の塊を見るのは、この花の群落である事が多いです。

2010年5月12日水曜日

奈義町現代美術館

本日の山陽新聞・作州ワイド版の記事から。
『…奈義町現代美術館 常設展示室「太陽」が、来年3月に神戸市で開かれる生物学の国際シンポジウムのPRポスターに採用されることが決まった。…』

お隣の町に有る美術館です。近くてもそう何度も訪れる事はありませんが、先月末、名古屋の友人と行って来ました。遠来の客人を案内するのにはちょっとしたスポットです。その美術館の一部が国際シンポのPRポスターに使われるとは素晴らしい事です。

     美術館の外観(建築・磯崎新)
      
展示室「大地」《うつろひ》(宮脇愛子) →


展示室「月」《HISASIー補遺するもの》
(岡崎和郎) ↓   
      
    
     
下の写真が今日の記事の展示室。 写真は今一つというものしか写せていませんが、何とも不思議な空間でした。彼女とシーソーに乗ったり寝転んでみたり、二人でこの空間を楽しみました。   
 
         
展示室「太陽」《偏在の場・奈義の龍安寺・建築的身体》(荒川修作+マドリン・ギンズ)
 
この美術館の感想は・・。まだ行かれていない方は是非一度はどうぞ。


2010年5月11日火曜日

遅咲きの「山桜」

父のお墓の傍に有る「山桜」の木が満開です。小雨の中で色が褪せて写ってしまいましたが、ほんとうはもう少し色が濃くて、周りがすっかり葉桜になってしまうと、やっと咲く木です。

下の写真は昨日の午後、晴れていた時のものです。
   
    
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カサブランカの花芽に穴が空き始めたのに気付きました。よーく覗いてみると、上の写真の様な虫が5~6匹、綺麗な赤色で、私の知らない虫が遊んでいました。
何虫でしょうか、ご存知の方は又教えて下さい。
      
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一昨日の午後から田植えを始めました。好天気も束の間、又崩れて峠では雨が降ったり止んだりの中で、仕事は捗りませんがぼちぼちと。今日も午後少しだけ働いてきました。
    

2010年5月9日日曜日

母の日

今日は「母の日」。我が家では5~6日、姉妹達夫婦合わせての家族旅行で前倒しのお祝いをしてきました。
行き先は以前から気になっていた鳥取県の「関金温泉」。米子自動車道・湯原ICから車で30分程の山間の温泉地です。
私達は鳥取県用瀬から佐治町~辰巳峠~人形峠経由で片道90㎞程の行程をとりました。母にも負担の掛からない距離です。

*関金温泉:1200年以上も昔の開湯で山陰屈指の古湯。無色透明・無味無臭の清らかな湯は「白金の湯」と呼ばれているそうです。泉質はラジウム泉。



宿は貸切温泉宿せきがね倶楽部 四季の郷」

こじんまりとした建物。家族だけでの貸切でゆったりと寛げる上に、スタッフの皆さんの心細やかで暖かいもてなしがまた嬉しく、母を中心に楽しい夜を過ごす事が出来ました。

お料理も食べきれないほど。母の世話は姉達にお任せで、存分に温泉を楽しんで来ました。

   

翌日は足を延ばして、白壁と土蔵の街倉吉へ。
白い漆喰壁に焼杉板、屋根は赤瓦(石州瓦)という古い土蔵の街並みです。
この蔵を改装して作られた施設「赤瓦」①~⑪号館では、お土産を買ったり工房を覗いたり、
街角にはこんなポストも立って居たり、
街中を流れる玉川に掛かる一枚石の石橋に感心したり、
母の車椅子を押せる範囲での散策でしたが、ゆっくりと歩いて楽しんで来ました。


   

2010年5月4日火曜日

こごみ採り と タニギキョウの花

春の山菜「こごみ」。草蘇鉄の若葉をこう呼びます。
お天気の良かった先日、今年初めてのこごみ採りに歩いてみました。

頭をしっかりと巻いている時が食べ頃です。成長が早くて一夜の内に伸びてしまう事も有り、時期を逃すと食べても美味しくありません。そろそろかなと思っていても、油断をしていると下の写真のようになってしまう事がしょっちゅうです。今年は寒さが続いた所為か、何時もの年より遅かった様に思います。
採って来たこごみは、生のままで天ぷらに、茹でて酢味噌和えに、簡単な調理で食卓に上がりました。癖が無くて、口に入れた時に感じるちょっとだけのぬめりが爽やかです。

茶色の葉は昨年の胞子葉です。親株の根元からは若芽が覗いています。

伸びてくるとこんな風に巻きが解けて行きますが、こうなるともう不味くて食べられません。

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こちらは「タニギキョウ」の花。湿った山林の下に生えるそうですが、こごみの有った地に群生していました。小さな花で、パッと見にはひよこ草と見間違えそうです。